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2018-12

ヴィクトリア&アルバート美術館 The Victoria & Albert Museum, London - 2014.07.30 Wed

5月のヨーロッパ旅行の最大の目的は、南フランスでのサロンに出店することでしたが、もうひとつの目的はロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)に行くことでした。
10年ほど前に行ったことはあるのですが、あまりゆっくり見られなかったので、今回は時間をかけて見たいと思い、1日半ほど費やしました。
英国内の美術館はどこも、絵画にしても工芸品にしても、世界各地から収集し、しっかり保存してきたことがよくわかります。強大な大英帝国のなせる技だったのだと思います。V&Aは特に服飾や布製品の展示がすばらしく、とにかく飽きません。刺繍を施したドレスや布にいちいちため息をつきながらぐるぐると見続けました。
中でも見とれてしまったのが、このヴィクトリア女王の服喪用のハンカチーフ。VRというのがヴィクトリア女王のイニシャルで、Vはヴィクトリア、Rはラテン語で女王を意味する「REGINA」なのだそうです。白糸のサテンステッチの周囲を黒糸で囲んであって、一目惚れでした。縁のフェストン(スカラップ)も内側に白、外側が黒で、きりっとした威厳すら感じます。

Queen Victoria
Mourning handkerchief owned by Queen Victoria


天井だって、こんなにすてき。
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うっとりするほど繊細な刺繍です。
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ほかにもいろいろ写真を撮ってきましたし、何よりV&Aを訪ねた最大の目的がまだあります。それはまた追って...。

ナショナル・シアター(Royal National Theatre) - 2014.06.21 Sat

ロンドンの夜は久しぶりに劇場へ行きました。サウスバンクのナショナル・シアターでサム・メンデス演出、サイモン・ラッセル・ビール主演の「リア王」を見ました。チケットはあっという間に完売していたのですが、キャンセルが出た時にうまくネット予約できて、ラッキーでした。
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サム・メンデスといえば「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞監督賞を受賞し、ケイト・ウィンスレットと結婚したことで一般的に知られるようになりましたが、彼は本来、舞台演出家で、20代からその才能は高く評価されてきました。そのサム・メンデスと英国の名優サイモン・ラッセル・ビールという鉄板のカップリングでの舞台は、舞台成果とともにその解釈においても「リア王」の上演史に残る名プロダクションでした。
そして、サイモン・ラッセル・ビールが私と同い年だということにかなりショックを受けた夜でもあり…。

劇場の帰り道はすでに23時近く。ミレニアム・ブリッジを歩いてテムズ川を渡り、オリンピックですっかりきれいになったサウスバンクの夜景を振り返ると、霧がかかって湿った空に、大観覧車「ロンドン・アイ」が蒼く光っておりました…。
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The London Eye from The Millennium Bridge

時を経て、海を越えて。 - 2014.06.20 Fri

さて、前回書いたクロース・ハウス Cloth Houseでは驚きの出会いがありました。これです。

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I found this cushion at the Cloth House on Berwick Street in London.
It was made with an antique apron of Japanese sake dealer in my birthplace!

酒屋の前掛けだったのではないかと思われる布地をクッションに仕立ててあったのですが、実はこの「勿来(なこそ)市」は、両親の実家がある私の生まれ故郷。現在は「福島県いわき市勿来町」という住所になりますが、私が生まれた時はまさに「勿来市」でした。
とはいえ、この「大平酒造店」のことは知りません。そこで、先週実家で催した「いとこ会」(母方のいとこが集まる大宴会です)で、地元に住む年上のいとこたちに尋ねたところ、「今はもうないけど、出蔵(いでくら)の方にあった酒屋だよね」と判明。「花井之誉(はないのほまれ)」という清酒もすでに現存しないそうですが、いとこの1人が「コレクションでこの瓶を持っている」と言っていました。「勿来市」という表記だったのは1955年から66年までの10年ほどなので、60〜50年前の前掛けなんだろうと思いますが、布のコンディションはものすごく良く、多分ほとんど使われないで残っていたものがロンドンまで流れていったのではないかと思います。ほかにも「会津ほまれ」という今も残る清酒ブランドの前掛けクッションもあったので、同じく大平酒造から流れていったものなのでしょう。「あれ、私、今どこにいるんだっけ?」と一瞬わからなくなるほどの驚きの出会いでした。

バーウィック・ストリートには、ほかにも手芸店がいくつか点在していて、もう少しお天気がよかったら何往復もしてあれやこれや探険したかったのですが、雨がどんどん強くなってきたので、予定よりも早めに切り上げてしまいました。

バーウィック・ストリートはリージェント・ストリートと平行しているので、方向的に見てバーウィック・ストリートを直進すれば、いずれはピカデリー・サーカスに出られるだろうなと思いながらどんどん進んでいくと、突然奇妙な雰囲気の細い路地に入りました。途端に雰囲気が変わったので「ここ、何だろう?」と思いながら周囲を見渡すと、まあ、いわゆるアダルト系ショップやクラブの集まる100m弱の路地(ウォーカーズ・コート Walkers Court)です。「こんな通りがあったんだ。知らなかった…」と思いながら路地を抜けてさらに進むと…そこは勝手知ったるロンドンの劇場街ウエストエンドで、シャフツベリー・アヴェニューが目の前に…。「あ、なんだ、ここに出るの!」とびっくりしました。劇場と手芸、私のふたつのキャリアの間にはこんな怪しいアダルトな通りが横たわっているわけです(笑)

老舗デパート、ジョン・ルイスの館内案内図の前で手芸フロアはどこかなと探していたら、「何をお探しですか?」と女性店員さんに声をかけられました。「ソーイングとか刺繍とか、そういう…」と答えたら、「ハーバーダシェリーですね」…ん?ハーバー…そういえばそんな長くて覚えきれない単語を大昔に辞書で見た気がする…。「手芸店」は、英語では「ハーバーダシェリー haberdashery」。英語よりフランス語(メルスリー mercerie)の方が断然覚えやすいです。
で、ジョン・ルイスの手芸フロア、何とも納得のいかない状況でした。残念!

フランスから英国へ from France to England - 2014.06.19 Thu

南仏ニームの後は、数日パリに滞在しました。お友だちと会って手芸店めぐりやらおしゃべりやらを楽しみましたが、なんだかず〜っと雨。雨女だったか、私…。
その後、パリから英国のバーミンガムに飛び、ストラトフォード・アポン・エイヴォン(シェイクスピアの生誕地)の友人宅に荷物を下ろして、ロンドンで遊んできました。
ロンドンに入った日曜日の午後はお天気がよくて、ベイズウォーターのホテルからノッティングヒルのポートベロ・マーケットまで歩いて行けたのですが、翌朝からはまた雨…。南仏以外は本当に雨ばっかりの旅行になりました。
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つかのまの晴れ間…

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ノッティングヒルのブティック。
壁面がアンティークのシンガーミシンで埋め尽くされています。壮観!


それでも、バスを駆使すれば傘をさして歩くことを減らせます。今回の訪問でロンドン滞在は13回目、さすがにバスは乗り馴れていますし、さらにロンドンオリンピックを経て、ロンドンの中心部がとても歩きやすくなりました。バス停ではバスの到着まであと何分かが表示されるなど、東京よりも機能的かもと思うほど進化していました。オリンピック、やってみるものです。

さて、私は大学卒業後25年間、演劇制作者として仕事をしてきました(衣裳を作っていたのですかとよく聞かれるのですが、公演や劇場の広報宣伝、プロデュースなどをしていました)。ロンドンに行った回数が多いのは出張が多かったからです。前回訪問は2007年だったので、手芸作家として活動を始めてからは初めてのロンドンです。今までは劇場街が主な徘徊エリアだったのですが、今回は手芸店めぐり。ロンドンの手芸店についての知識は、せいぜい「リバティがあって、老舗デパートのジョン・ルイスにも手芸フロアがある」程度でしたので、インターネットでせっせと情報を集めました。
すると、オックスフォード・ストリートから南に向かうバーウィック・ストリートBerwick Streetに手芸店が集まっていることがわかりました。オックスフォード・サーカスからリージェント・ストリートを下り、リバティに立ち寄りながら行ってみることにしました。

リバティの角を左折してグレイト・マルボロ・ストリートを延々と直進、ノエル・ストリートに入っても直進すると、バーウィック・ストリートのちょうど中間地点に出ます。斜め左にはクロース・ハウス Cloth House (No.47) 、斜め右にはシルク・ソサエティ The Silk Society が見えます。
どちらも小さいけれどいいお店で、特にシルク・ソサエティでは、今回パリでうまく出会えなかったシルクが品揃え豊富にあり、インテリアファブリック用のきれいな刺しゅう入りのシルク布も充実していました。クロース・ハウスにはアンティークのリボンなどおもしろいものがたくさんありましたし、日本でプリントされた縮緬プリント布もありました。トワルドジュイもいくつかあったのですが、フランスでも買わなかったのにロンドンで買うのもどうかと、思いとどまりました…。

次回はクロース・ハウスでの思わぬ出会いのお話…。

フランス・ブティ協会のサロン 2nd National Salon du Boutis, Caissargues - 2014.06.09 Mon

ヨーロッパから戻って1週間。南フランスのニームに近いケサルグで開催されたフランス・ブティ協会のサロンにニコルとヘザーとともに参加し、終了後にパリに滞在して、最終的には英国のバーミンガムからアムステルダムを経由して帰国しました。15℃前後の英国から30℃超えの東京に戻るのは本当につらかったです。気温の低い所から高い所に来て風邪を引くとは思いも寄らず、油断していたのかもしれません。ようやく咳も治まってきたので、少し更新しなきゃと...。

もうはるか前に(私が英国でだらだらしている間に)、サロンに参加した方々はブログにその様子をアップしています。ものすごく出遅れているので「もうそんなの見ました!」という声が聞こえそうですが。

まずは、私たちのスタンドです。右端に写っているのはヘザー。実は今回が初対面。でもここ数年メールでいろんなことをおしゃべりしてきた仲です。フロリダ在住のロンドン子。ロンドンの学校でフランス語を習得し、さらにご主人はドイツ人なので、母国語の英語、フランス語、ドイツ語を話します!
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見慣れた作品が並んでいます。これらのほとんどの図案を販売しました。後ろに展示されているのはニコルとヘザーの作品。アンティークのブティの再現をしたものも。
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今回のサロンでは、会いたい人たちに会えました。
まず、ピエルフ( Lei Roucas dóu Bàrri / Pierrefeu du Var)のアンリエットさん(Mme Henriette Greciet)。留守にしていた私のスタンドに遊びに来て、座ってくれています。
ピエルフのサロンでの作品交換会に参加すると毎回とても丁寧に対応してくれて、とにかくお礼を言いたかったので、向こうからニコニコと近づいて来た女性を誰かが「アンリエットよ」と紹介してくれた時には、思わず「アンリエット!!!」とハグしてしまいました。
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フランス・ブティ協会のスタンドにもアンリエットが座っていました。どこでも愛されキャラです。
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こちらがLei Roucas dóu Bàrri のスタンドです。とてもすばらしい作品ばかりでした。
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私のブログによくコメントを寄せてくれるNini(右)もこのスタンドで参加してました。会えてよかったです。
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ドミニク・フェーヴさん(Mme Dominique Fave)。シルクのブティが好きで彼女の著作をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 彼女も私が会いたかった方たちのひとりです。とてもフレンドリーでチャーミングな「ハンサムウーマン」。英語を話す方なので、忙しいお店の合間(彼女は大きいスタンドをひとりで切り盛りしていました)に少しおしゃべりできましたし、パリ滞在中にメールもいただきました。
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そして、こちらは ドミニク・ルルーさん(Mme Dominique LeRoux/左)。彼女の図案はとにかく、すばらしいのひと言に尽きます。今回ひとつ購入しました。
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そして、日本にもファンがたくさんいらっしゃると思います。ユベール・ヴァレリさん(M. Hubert Valeri/右)。今回初めてお目にかかりましたが、語り口がとてもやさしい、チャーミングな方です。あの緻密なテクニックを目の当たりにして、「私には無理だわ〜」と改めて観念しました。
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私のスタンドに何度も遊びに来てくれたとても陽気な2人は、マルセイユのブティ協会Ouvrages Divinsの方たち。
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そして、メールを時々送ってくれるマリー・シルベストルさん(Mme Marie Sylvestre)。作品も人柄もとてもすばらしく、今回お目にかかれて本当によかったです。
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お店番の合間に明るい場所を探して針仕事をするふたりのマダム。
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サロンの初日にアルル地方の民族衣裳を着た「ミス・アルル」が登場。ものすごく厳しい選考基準をクリアして選ばれた方々だそうです。とてもスレンダーできれいなお嬢さんたちでした。
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こちらの年配の女性もやはり民族衣裳を着ていらっしゃいましたが、その貫禄たるや!威厳さえ感じられます。とても丁寧に遇されている様子から、それなりの地位の方なんだろうと推察します。私の師匠、イザベルと何か話をしていらっしゃいます。
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そして最後に、初日のオープニングセレモニーの写真です。中央の白い服を着ていらっしゃる女性がフランス・ブティ協会の会長アニー・クロード・パンテルさん(Mme Annie-Claude Pantel)。
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彼女の尽力でこのショウが成り立っているというのは本当に素晴らしいこと。そして、彼女のご主人のロジャーさん(M. Roger Pantel)の献身的な協力には驚くばかり。

あっ!ニコルの写真がない!ニコル、ごめんなさい〜。代わりに、と言ってはなんですが、ニコルの愛猫ザブー(Zabou)の成長の記録。
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今までなかなかご挨拶する機会がなかった中山久美子ジェラルツ先生にもお目にかかることができました。お互い「同じ名字だけど、姉妹?」と聞かれ続けた3日間。カミングアウトの結果、ひとつ違いということがわかりました。どちらが姉でどちらが妹かは内緒です(笑)

主催のフランス・ブティ協会をはじめ、サロンの参加者がそれぞれのブログでレポートをしています。
France Boutis
Marie Silvestre1
Marie Silvestre2
Marie Silvestre3
Heather
Ouvrages Divins
Mamè83

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Author:Hiromi Nakayama <hiromi at arielvoice>
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