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2009-07

boutis ブティ:お道具入れ le sac à ouvrage~ 完成 - 2009.07.29 Wed

ブティに必要な道具は、こんなふうにセットされました。[click for large]

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今までは、ブティで作ったポーチにフープやはさみ、針入れ、糸巻きなどぽんぽん放り込んで持ち歩いていたのですが、もうちょっと整理できて機能的なものは作れないかと考え始めたのがこの道具入れでした。
テーマは「フレキシブル」。追加で持ち歩きたいものなど、状況に応じて入れられるように、形や収納場所を限定しすぎないようにしたいということでした。とはいえ、しっかりスケッチをしてから取りかかったわけではなかったので、ご存知の通り、試行錯誤の繰り返しでした。

作業の合間に針入れとシザーケースを作っていましたが、当初はどちらもしっかりと固定しようと考えていたのですが、作りながら「それぞれ単独でも使えるようなセッティングができるんじゃない?」と思い直し、リボンを1本縫い付けて、それぞれ引っ掛けてみました。

ポケットにはシンブルや、スタッフィングの時に使うゴム製のサックなど、細かいものが入ります。

すべてセットしたら、フラップを閉じてリボンで結び、

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どんどん畳んでいきます。

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上下フラップで道具が落ちないようにしてあるので、この中にしつけ糸の束や小さい道具など、その日だけ使うような小物をはさみ込んでフラップを折り、リボンを結んでしまえば収まります。もちろん、右側のフープの収納部分に一緒に入れてしまうこともできます。
最後に外側のリボンを結べば出来上がり。

DSCN2491.jpg
出来上がり寸法:15×15cm

中に入れるものが増えるとちょっとおデブになりますが、それもご愛嬌ということで。

細かい部分の画像をまだ撮っていないので、それはまた次回に。

boutis ブティ:お道具入れ le sac à ouvrage~仕立て - 2009.07.26 Sun

実は、少し前にでき上がっていたのですが、フランス語の復習で頭がいっぱい。さらにニコールからは「この英語のフレーズをフランス語にして返信してね」というメールが送られてくるようになり、辞書や参考書と首っ引きで仏作文の日々…で、アップロードすることもすっかり忘れていました。

乾燥させて仕立てに入りました。少し歪んでいる部分は残っているし、無計画にやってきた証拠に「…これはどうなの?」と自問したくなる部分もあるしで、反省だらけです。

DSCN2435.jpg


内側はこうなりました。

DSCN2480.jpg


何だか意図がよくわからないでしょうか? だらだらと作業をしている間に作り上げた私なりのランディング・イメージなのですが…。

ここで登場するのは、合間に作っていたこのふたつ、さて…。

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to be continued…

フランス語! - 2009.07.23 Thu

意を決して、というか、仕事の都合で時間ができてしまった(いいのか悪いのか)ので、ある大学のサマーコースでフランス語を学ぶことにしました。8回の会話講座です。

フランス語を学んだのは今から30年前、いわゆる大学の教養課程での第2外国語としてです。第1外国語の英語の授業すらないがしろにしていたのに、第2外国語のフランス語を、将来役立つレベルまで習得しようなどこれっぽっちも思わず、2年間の履修が終わってからは全く振り返ることなく、あっという間に30年が経ってしまいました。大学のフランス文学科には高名な教授ばかりおいでで、その方々が語学系学科ではない私たちにフランス語を教えて下さったにもかかわらず、何も覚えてこなかったという何とももったいない話です。

ブティを始めてから、当然フランス語の壁にぶつかりました。それにもかかわらずブティ美術館のスタージュに参加しようと思ったのは、「英語で何とかなるだろう」とずうずうしくも思ったからでした。幸い、英語を話す講師のニコールに出会い、ニコールの友人でホテル業をリタイアした、英語が話せるご夫妻にお世話になったり、スタージュでは、昔IBMに勤めていて英語を使っていたというマダムに助けてもらいながら学ぶことができたので、それ以来「英語で許して!」と甘えてきました。

でもやっぱりフランス語をもうちょっと話せて読めて書ければ…という思いは捨てられません。フランス語のブログを見たり、ブティ愛好者のアソシエイション「フランス・ブティ」のニュースレターを読んだり、英語を話さない師匠イザベルにフランス語でメールをしたり、ニームを再訪する時に片言でいいからみんなとフランス語で話したいなどと、やりたいことが増えれば増えるほど英語だけでは乗り切れないことを痛感しています。
たった8回の講座でどうなるものではないと思いますが、それでもやらないよりずっといいと思うのは、英語学習を通して実感しているからです。国内で学び、仕事で使ってきた英語のブラッシュアップのために、アイルランドに渡って半年間学んだのは42歳の時。何より、効率的な学習の仕方が身に付きました。47歳の今、まだまだ語学は学べると思っています。

ニコールに報告すると、「フランス語始めたの! すご~い」といわれたので、「私のフランス語に期待しないでよ、レッスンは8回よ、たった8回!」と釘を刺しておきました…もちろん英語で…。

それこそ冠詞や動詞の活用から復習している状態です。忘れていたことを思い出したり、全く習得していないことがわかったりと、曲がりくねったフランス語学習の道をゆっくり歩いています。

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前回のニーム訪問時に、近隣の村の風車を保存するためのチャリティ・パーティに参加しました。この時も「フランス語が話せれば…」とつくづく…。


boutis ブティ:楽園~7月 - 2009.07.20 Mon

少しずつですが、『楽園』は進んでいます。

DSCN2470.jpg

私の最初のブティ作品はテキスト本にあったランチョンマットでしたが、作り終えるとすぐにそのデザインを取り込んで、90×90cmのオリジナルなタペストリーのようなものを作り出しました。無謀にも第2作が結構な大作だったということですが、完成に1年近くかかりました。技術のなさに加えて持続力のなさ、そして言い訳のようですが、仕事が忙しくて針を持つ余裕のない日々だったからです。
でも、大きい作品にその後躊躇なく取り組めるようになったのは、その無謀な作品をとりあえず完成させることができたからではないかと思うのです。

以前は大きい作品を作っていても、針を持たない日が続くとしばらく戻る気が起きないということも多かったのですが、最近はそういうこともなくなり、大きい作品と並行して小品を作っている時でも、終わればすぐに戻れるようになりました。精神的に余裕が持てるようになったのかも知れませんが、それはクリエイターとしての成長というよりも、単純に年の功ゆえの余裕かも…。

ということで、完成はまだまだ遠い目標です。

しあわせな作品 - 2009.07.17 Fri

先週、お願いごとがあって師匠のニコールにメールしました。その返事の中で「最近はブティはお休み、クロスステッチをやってるのよ」と、ニードルプリント社主催の「Mary Wigham Forever SAL」に参加していることを教えてくれました。
220年前の英国で、キリスト教プロテスタントの一派であるクエーカー教徒の学校に在籍していたメアリー・ウィガムが刺したアンティーク・サンプラーのチャートをニードルプリント社が毎週オンラインでパーツごとに無料配布し、世界中のステッチャーがそのチャートをステッチしていくという企画だそうです。

ニコールに教えてもらったニードルプリント社のオフィシャル・ブログをつらつら眺めていたら、こんな文章に出会いました。アンティーク・サンプラーのチャートの不完全さとそれゆえの魅力、チャート起こし作業の困難さなどが書かれていましたが、その文章の最後の部分に目が止まりました。

The stitcher, like the pianist, has her own touch. Just as your samplers will reflect your quiet moments, the moments of anxiety, the interrupted stitch. Sometimes I see stitching on new work which is beautiful, flawlessly worked, and yet it appears dead almost. Its conscious perfection is like a face without wrinkles...

…ステッチャーも(楽譜に並んだ音符を追うだけでなく、キータッチの強弱で表現する)ピアニストと同様、自分のタッチを持っています。あなたの刺したサンプラーが、あなたが過ごした静かな時間や不安にかられた瞬間、中断されたステッチを映し出しているように。
私は時折、美しく完璧な新作チャートを刺した作品を見かけますが、それがほとんど死んでしまっているかのように感じることがあります。意図された完璧さはまるで皺のない顔のようだと思うのです...


さまざまなことを示唆していると思いました。ブティのステッチングも日によってそのリズムが変わります。焦ったり悩んだり中断したりで針目が揺れ、その揺れにスタッフィングの段階で再び向かい合うことになります。私はこの時何を考えていたんだろうと、その時になってふと立ち止まることもあります。でもそれも作品の個性だと、最近は思えるようになりました。日々の生活の断片ーポジティブなこともネガティブなこともーに揺れた心の名残は、その作品に滋味あふれる魅力をもたらしていると感じるようにもなりました。素晴らしいモチーフを隙なくステッチし、隅々まできれいにスタッフィングされたブティは美しく完璧で、賞賛の溜息を漏らさずにはいられませんが、迷いながらステッチし、悩みながらスタッフィングされたブティも、人の手仕事の楽しさに溢れたしあわせな作品だと思うのです。

作品が完成する度に反省は多く、次はきっともっと丁寧に、完璧にと思ったりします。丁寧さは心がけますが、でも完璧なんてありえない。完璧ではないからもっと続けたい。楽しかったからまた作る。そんな気持ちがあるからこそ、手仕事は続けていけるのではないかと思います。

ゴルド6_convert_20090717130358
南フランス、丘の上の古城を中心に石造りの家が階段状に連なる村、ゴルド(Gordes)の景観。

boutis ブティ:お道具入れ le sac à ouvrage~ スタッフィング2 - 2009.07.13 Mon

乾燥させています。スタッフィングの後、4カ所にフラップを付けることにして、また予定外の作業を重ねています。

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スタッフィングの比重の偏りを解消するために、ひずんだ部分に補強をしました。最もひずんでいた交差部分に接する直線には、2本追加して通しました。
交差部分も比重が重くなって浮いたり沈んだりするので、交差に至る手前から2本で補強をして落ち着かせています。

これは、タペストリー『花のアドレス』の制作の際も大変苦労したことです。ヤーンが重なって重くなる交差部分や、直線の途中に比重の重いモチーフを置いた場合、沈み込んだり浮き上がったりと落ち着かなくなりました。比重を平均化すれば…と思い至ったのが、この補強方法でした。

枠全体に通す本数を増やせばもちろん落ち着くとは思うのですが、用途に反してしっかりしすぎる仕立てになってしまいます。とはいえ、3mmにすれば完全に回避できるとも言い切れない気もしています。『草木花』の交差部分に浮き沈みがまったく出なかったのは、「3mm」に加えて「張りのある厚手のシルク」という布の性質もあったと思うからです。

単純なのに意外に難敵だったということに今更ながら気がついたということでしょうか。薄手の木綿でこのデザインのスタッフィングが安定する最良の方法を、今後見つけ出していきたいと思います。

boutis ブティ:お道具入れ le sac à ouvrage~スタッフィング  - 2009.07.10 Fri

しばらく前に計画も曖昧なまま縫い始めてしまった道具入れ。とりあえず、スタッフィングしてみることに。それでもまだ、「どうしようかなあ…」と立ち止まりながらの作業です。
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今回、このデザインで作っていて「ああ、やっぱり」とちょっと悔やんだことがひとつ。シルクのバッグ『草木花』と東袋の『葉桜』の変わりモチーフなのですが、花を囲む二重の枠の太さを変えたために、スタッフィングの落ち着きが悪くなったことです。

『草木花』の枠は幅3mm、『葉桜』と今回の道具入れの枠は4mm。4mm幅に2本どりのコットンヤーンを通したのですが、ヤーンが交差する角部分は、その角に隣接する直線よりも「重い」ので、どうしても軽くて弱い直線の方に響いて歪んでしまいます。歪みの出ない3mm幅にすればよかったとも思いましたが、寸法の都合上4mm幅の方が計算に合ったのです。

スタッフィングの比重の違いが歪みの原因なので、単純に比重を釣り合わせればいいわけで、極端に軽くなっている部分にヤーンを1本、2本と、様子を見ながら補強していくことにします。
透かしてみるとどのように補強されているかがわかると思うので、洗った後の乾燥の際に画像を撮ってみたいと思います。

イニシャルまわりも、中央のイニシャルとひし形部分をスタッフィングしてから「どうも足りない」と急に思い立って、やおら線を引き出した無計画ぶり。

DSCN2379.jpg

ここまで無計画に作るのは正直、初めて。自分の危機管理能力を試されているようで、逆におもしろくなってきました。

夜のしじまと陽のめぐみ - 2009.07.08 Wed

わが家は実に狭い2LDKのマンションですが、上階にあるわけではないのに風通しが抜群。その理由は窓。マンション自体吹き抜けを多用した構造で、その恩恵を最大に受けているわが家は、東西南北の全方向に窓があります。
ここ数日は特に風通しのいいこと。その風に乗って漂ってきた香りに気づいたのは一昨日の夜でした。ホワイトプリンセスの初開花です。

DSCN2466.jpg

以前もこのブログで紹介しましたが、この花は夕方から夜にかけて開花します。開花したては特に香りが高いので、はっと気づくのはいつも夜8時ごろ。昼間も開花しているのですが、香りを風に乗せることもなく、おとなしく暑さに耐えているという風情です。今年もこれから秋までの数ヶ月間、次々と開花していきます。

もうひとつ、収穫が待たれるのはこちら、ミニトマト。私の背丈ほどに育ち、実をたわわにつけています。

DSCN2462.jpg

私の母は大きな農家の末娘。結婚後も母の実家の近くに住んだ両親は、祖母から畑を借りていろいろな野菜を育て、子どもの私はその畑や田んぼでさんざん遊んで暮らしていました。母は今でも一人住まいの庭で野菜を育てているので、私もアドバイスしてもらいながらここ数年、ベランダで野菜を育てています。お弁当に入れるミニトマトを東京育ちの夫に自ら毎朝収穫してもらおうというのが、田舎育ちの妻の今夏の計画です。

boutis ブティ:さくら草のシザーケース~完成 - 2009.07.04 Sat

小さいものはあっという間にでき上がりそうなのに、小さいからこそ仕立てやスナップ付けなど細かい部分に手こずらされたりします。
で、とりあえず完成。
[click for large]
DSCN2449.jpg
出来上がり寸法10×6.5cm(最大幅)

タッセルがないとスナップを開けにくいので、今回もタッセルを。裏地と同じ薄緑で十字にアクセントを付け、上部も緑のビーズで押さえました。

DSCN2454.jpg

裏面は今回は表面と同じモチーフで。

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さて、ちょっと考えながらやらなければならないこともあるし、放ったらかしのものもあるし…。気まぐれなお天気と同様、気持ちもあちこち向いています。

boutis ブティ:さくら草のシザーケース~スタッフィング - 2009.07.01 Wed

7月になりました。暑くなってくると針仕事の進みも悪くなってきます。

さて、シザーケース。スタッフィングが終わりました。今回は裏面に新緑色のシーチングを使いました。

DSCN2414.jpg

スタッフィングするのは白いコットン・ヤーンなので、きちんと詰め終わらせないと裏面の詰め穴に白いヤーンの端が、草原に咲くシロツメクサのように点在することになります。気をつけましたが、それでもまだまだ不満、要努力です。

DSCN2413.jpg

feston(スカラップ)のブランケットステッチに使った糸は、DMCコルドネ・スペシャルNo.80、これは師匠のイザベルの講習で指示された糸です。普段は真っ白のB5200のほうが良いと思うのですが、今回は、緑の裏地との色の溶け合い具合も考えて、少しくすんだBlancを使いました。

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Hiromi Nakayama <hiromi at arielvoice>

Author:Hiromi Nakayama <hiromi at arielvoice>
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